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目のできものについて

目の周りにできものが現れると、見た目の変化だけでなく不快感や痛みを伴うことがあり、日常生活にも支障をきたす場合があります。一般的に「ものもらい」と呼ばれることが多いですが、実際には複数の疾患があり、それぞれ原因や症状、治療法が異なります。
東京眼科形成外科クリニックでは目の周りのできものに対する専門的な診断と治療をご提供しており、患者さんの状態に応じた最適な治療法をご提案しています。
代表的な目のできもの
麦粒腫
麦粒腫は、まぶたのふちに痛みや痒みを伴い、赤く腫れが生じる炎症性疾患です。ものもらいと呼ばれることもあります。まぶたのふちにある汗腺やまつ毛の根元に細菌(主に黄色ブドウ球菌)が感染して炎症を起こした状態です。
症状
- まぶたのふちが赤く腫れる
- 痛みや痒みを伴う
- 膿が溜まることがある
- 目が開けづらくなることもある
軽度の場合は自然治癒することもありますが、症状が悪化したり長引いたりする場合は眼形成外科医の診察が必要です。
霰粒腫
霰粒腫は、まぶたのふちにあるマイボーム腺に脂質が詰まり、しこりができる症状です。マイボーム腺は、まぶたのきわにある分泌腺で、脂質を分泌して涙の蒸発を防ぐ重要な役割を担っています。
症状
- まぶたに無痛性のしこりができる
- 徐々に大きくなることがある
- 通常は痛みを伴わないが、細菌感染を合併すると痛みが生じることもある
- 完治後もしこりが残ることがある
霰粒腫は自然に軽快することもあれば数か月にわたってそのまま残る事もあります。切開する場合は内部の肉芽を丁寧に摘出することが重要です。ごく稀にですが皮下に浸潤して軟部組織の瘢痕拘縮を来し、眼瞼外反症などの疾患を引き起こすことがあります。
表皮嚢腫(粉瘤)
表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)は、アテロームや粉瘤とも呼ばれる良性の皮膚腫瘍です。毛穴部分の皮下に袋状の組織があり、そこに皮脂や角質などの老廃物が溜まってしこりを形成します。
症状
- まぶたに硬いしこりができる
- 通常は痛みを伴わない
- 徐々に大きくなる
- 炎症を起こすと赤く腫れて痛みを伴うことがある
表皮嚢腫は目薬や軟膏では治療できず、手術による摘出が必要となります。
目のできものの治療法
目のできものの治療法は、症状の程度や原因によって異なります。当院では患者さんの状態を詳細に診断し、最適な治療法をご提案しています。
保存的治療
軽度の麦粒腫や初期段階の霰粒腫には、保存的治療で治療可能な場合もあります。
- 抗菌剤の点眼薬や眼軟膏(炎症や感染を抑える効果)
- 内服薬(抗生物質や抗炎症薬を処方し体内から炎症を抑制)
- 温熱療法(ホットタオルなどでまぶたを温めることで、血行を促進し、脂質の流れを改善)
外科的治療
保存的治療で改善が見られない場合や、大きなしこりがある場合は外科的治療が必要となります。
麦粒腫の切開排膿
局所麻酔下で腫れている部分を切開し、溜まった膿を排出します。
霰粒腫の摘出術
局所麻酔下で内部の肉外を摘出します。
表皮嚢腫の摘出術
局所麻酔下で嚢腫を囲む皮膚を切開し、内容物とともに袋状の組織自体も完全に除去します。
当院では眼形成外科医による治療を行っており、傷跡を最小限に抑える技術と局所麻酔による痛みの軽減に配慮した日帰り手術をご提供しています。
症状が長引いたり、繰り返し発生したりするときは、
お早めに当院までご相談ください

目のできものにはさまざまな種類があり、それぞれ適切な治療法が異なります。症状が長引いたり、繰り返し発生したりする場合は、自己判断せずに医師の診察を受けることが重要です。
東京眼科形成外科クリニックでは、目のできものに対する専門的な診断と治療をご提供しております。眼形成外科医による治療では、傷跡を最小限に抑えた美しい仕上がりと、痛みの少ない日帰り手術が可能です。目のできものでお悩みの方は、お気軽に当院までご相談ください。