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目に物がぶつかった・目を殴られた(眼球打撲)
眼球打撲とは
眼球打撲とは、目に対して強い衝撃が加わり、眼球やその周囲組織に損傷が生じる状態を指します。目は常に露出しており、瞼のみが保護している繊細な器官であるため、様々な状況で損傷を受ける可能性があります。野球ボールなどの硬い物体の衝突、格闘技における打撃、転倒時の衝撃など、日常生活においても起こりうる事故です。
眼球打撲に関連する症状と疾患
眼球打撲では以下のような症状がでることがあります
- 目の充血
- 痛み
- かすみ目
- 出血(結膜下出血など)
- 複視(物が二重に見える)
- 視力低下
これらの症状に関連している可能性がある疾患
角膜びらん
角膜の表面が削れたり、傷ついたりした状態です。異物感や痛み、充血などの症状があります。適切な治療を行わないと、角膜潰瘍や感染症に進行する可能性があります。
眼圧上昇(続発性緑内障)
眼球打撲によって眼内の組織が損傷し、眼圧が上昇することがあります。急激な眼圧上昇は激しい痛みを伴い、視神経に不可逆的な障害を引き起こす可能性があるため、緊急の治療が必要です。
網膜剥離
眼球への衝撃により、視機能の中心である網膜が剥がれる状態です。視野の欠損や視力低下などの症状があり、放置すると恒久的な視力障害につながる可能性があります。緊急の手術が必要になることがあります。
眼窩骨折
打撲により眼窩内圧が急激に上昇し、眼窩を構成する骨の一部が骨折した状態です。眼窩底骨折、ブローアウト骨折などと呼ばれる事もあります。眼窩内組織が上顎洞や篩骨洞側へ嵌頓して眼球運動障害を来すと複視と呼ばれる物が二重に見える症状が出現します。放置した場合そのまま症状が固定してしまうため、眼形成外科で整復手術を行う事が必要です。
目に物がぶつかった・目を殴られた後から、
物が二重に見える症状(複視)が出現した場合
眼窩骨折の可能性があります。眼窩骨折の手術治療には専門的な知識と技術を必要としますが、まずは正確な診断・評価が必要です。そのためには、眼窩CTの撮影が必要になりますので、お電話にて当院までご連絡下さい。