できもの(ものもらい)とは

眼瞼に出来るできもの(腫瘍性病変)は多岐に渡ります。良性腫瘍の中でもよく目にするのはものもらい(霰粒腫)、ほくろ(母斑・脂漏性角化症)などです。悪性腫瘍で頻度の高いものとしては基底細胞癌(BCC)、有棘細胞癌(SCC)、脂腺癌(Sebaceous Carcinoma)などが挙げられます。
特に悪性腫瘍に対する外科治療の場合、組織の欠損が大きくなりがちなためそれに対する再建手術が非常に重要になります。皮弁形成術や他部位からの組織移植(植皮・粘膜移植・瞼板移植・脂肪移植など)を組み合わせて行う事が一般的です。

治療法

眼瞼下垂症に対する手術としては挙筋短縮術、上眼瞼形成、前頭筋吊上げ術、眉毛下余剰皮膚切除などがありますが、これらの術式にはそれぞれ適応というものがあります。病気の仕組み(病態)を正確に把握した上で適切な術式を選択する事が重要です。

上眼瞼皮膚腫瘍切除(多型腺腫)+筋皮弁形成による再建

  • 術前
    術前のイメージ写真
  • 術後(コンタクトレンズ装用)
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BCCに対し局所拡大切除+口蓋粘膜移植+VY皮弁形成による再建

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